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英語圏の国語の授業 [学習法]

ボランティアで私の英会話パートナーをしてもらっている方は、今はもう引退されているが、長い間大学や高校で英文学を教えていた経歴を持ち、現在でも本を書かないかというオファーが来るほど、英文学に通じている。彼に、日本語と異なる英語の発音の特徴について、「ストレスの入る音節の直前の音が極めて弱くなり、聞こえにくくなる」などといった説明をしたら、シェークスピアなどの詩の基本形が極めて弱い音節に続くストレスの入る音節を5回繰り返したリズムになっているというのを教わった。アメリカの教育では英語の発音の特徴に関して特に教わることはないらしい(彼は教えるべきだと言っていた)が、国語の授業でシェークスピアなどに触れることが英語のリズムの根幹を作っている、もしくは、元々持っている英語のリズムの根幹を明確化してシェークスピアなどの詩が作られているとは考えられないだろうか。

そういえば、子音と母音の組み合わせで規則的に発音が決まる日本語などと違って、英語の発音は実に不規則で、しかも多くの例外も存在する。これをただ丸暗記しろと言われても無理があるので、やはり英語が現在の形に至るまでの変遷を知っていると知らないとでは大きな差があるような気がする(関連ページ「英語の歴史」、関連書籍「講談・英語の歴史」)。シェークスピアの時代にはuとvの明確な区別が無かったという事実から、wを「double u(ダブルユー)」と呼ぶのも自然に感じられて面白い。

【今日の表現】
To be, or not to be: that is the question. 生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。
What's in a name? that which we call a rose. By any other name would smell as sweet. 名前って何?バラと呼んでいるけれど、別の名前で呼んでみても、甘い香りに変わりはないわ。
How still it is here-- Stinging into the stones, The locusts' trill. 閑さや岩にしみ入蝉の声。


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