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魚選び [番外編]

食源病大国になってしまったアメリカでは、最近になって魚を食べるようになり、寿司などは大変人気がある。しかし、今まで魚を食べることを意識せずに来た地域には、様々な問題も存在する。アメリカは、水銀の排出源を厳しく規制する国際条約を、発生源の一つである火力発電所を抱える産業界に配慮して拒否した経緯があるが、国民が魚に敏感になっているのも事実である。「オーシャンズ・アライブ」というサイトには食べてよい魚のリストが掲載されている。それほど気にしていなかった私も、ある事件をきっかけに強く意識するようになった。普段新鮮な魚を買っている「AT FISH」が休みだった時、近所のオーガニックフードなどを扱うスーパーでまぐろを買い、グリルして食べたが、その後妻の皮膚が体中赤くなり、2人共お腹を下した。たぶん相当古かったのだろう。この辺りで一番信用のあるスーパーだっただけにショックで、日本人が経営する店と同じようなつもりでアメリカ人の店を見てはいけないと思うようになった。

それでも、私は魚が好きだ。日本に帰ったら何が一番食べたいかと聞かれれば、迷わずいわしの寿司と答える。最近はいわしの量が減り、日本の寿司屋でも希少になっていると聞くが(参考記事「いわし高値の理由」)、アメリカの寿司屋ではまずお目にかかれない。

【今日の表現】
How can I figure out if the fish is fresh? どうやってその魚が新鮮かどうか判断するのですか?/その魚が新鮮かどうかなんて判断できるわけがないだろう
Carry out a gastric lavage to reduce the symptoms of histamine fish poisoning. ヒスタミン魚中毒の症状を軽減するために胃洗浄を行いなさい。


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身体性と英語脳 [学習法]

人工知能が実現しない理由は身体性の欠如にあるという考え方を「未来のアトム」等の本を読んで学んだ事がある。もしそれが正しいとすると人間並の知性を持ったマシンを創成するには、人間と同じような身体構造を作り出さなければならないということになる。言語に関しては、人間が耳から入った音を処理する際にどのようなメカニズムで行われるかを説明したモーターセオリー(「”英語脳”で英語を使いこなす!」参照)がある。これは、口や舌、顎、声帯等の筋肉を司る脳の部分に、過去にこの音を発する動きをしたことがあるか問い合わせて、あれば言葉、なければ雑音として処理するというものだ。では、なぜオウムは人間の言葉を真似できるのかという話もあるが、やはりオウムは言葉を完全に真似できている訳ではないのだろう。個人的には、シャドーイングを取り入れてヒアリングを改善した経験から、このセオリーは正しいと実感している。なので、実用に耐え得る自動翻訳機が近い将来に実現する可能性は、極めて低いと思わざるを得ない。

本を黙読している時に、頭の中では”声”になっているように感じるのは、「内導」(ないどう)と呼ばれる脳の働きによるものだ(「英語脳はレターがお好き!」参照)。これは、音読が目で見た文字情報を一度音声信号に変換して口から脳の外に出し、それを耳から聞いて再び脳の中で理解しているとすると、脳の外に出る部分を全てショートカットした経路で、脳内に閉じて処理が行われていると言える。この「内導」では音読と同じように、自分で口の筋肉を動かして発音できない音は脳内でもうまく作れないことが実感できる。要するにこれは、音読を繰り返すことで文字に対応する音の情報を脳内に登録しているのであり、自分でうまく発音できるようになるまでは正確な情報が登録できていないのであろう。しかも、音素単位ではなく、意味のかたまりごとにシーケンスとして扱っていると思われる。そう考えると、発音ができないとヒヤリングもできないというのが頷ける。また、一度発音を身に付けてしまえば、黙読しているだけでも物理媒体を介さずに神経経路のみを使って音を参照しているので、ヒヤリング力も向上するのだろう。

【今日の表現】
I have trouble pronouncing the word, "thanks." 私は「thanks」という単語を発音するのが苦手だ。
He could distinguish the words 'Mon Dieu,' and so knew one of the voices belonged to a Frenchman. 「何ということだ」という言葉を聞き取ることができたので、声のうちの一つはフランス人男性のものだと分かった。


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ワインテイスティングの午後 [番外編]

サンフランシスコで行われたJALファミリークラブ主催のワイン会に行ってきた。日本に居た時はワイン教室に通っていたこともあり、頻繁にワイン会に出席していたが、こちらに来てそういう会に出ていなかったので、久しぶりに楽しめて嬉しかった。ワインリストは下記のとおり。

J.O.B International Selection
2005 Andretti Winery / Montona Napa Calley Estate Chardonnay
2002 Diamond Oaks / Reserved Merlot
2002 Donum Estate Grown Pinot Noir

JAL Selection
1999 Chateau Pichon Baron
1999 Lois Latour Chateau Corton Grancey
2001 Opus One
2003 Caymus Special Selection

Clos Du Val Selection
1983 Clos Du Val Cabernet Sauvignon
1986 Clos Du Val Cabernet Sauvignon
1994 Clos Du Val Cabernet Sauvignon Reserve
1998 Clos Du Val Cabernet Sauvignon Reserve

これらにはJAL001便ファーストクラス搭載ワインが数多く含まれている。オードブルは、JAL001便搭載の寿司アラカルトや伊藤ハムご提供のソーセージ他が出てきた。さすがファーストクラス、今まで私は縁が無かったが、こんなにまともなワインや食事が出されていたとは。

AndrettiはアメリカのF1ドライバー「マリオ・アンドレッティ」(イタリア生まれ)が作ったワイナリーでこのワインは流通量が非常に少なく、個人で手にすることは不可能なため、貴重な試飲体験ができた。なんと言っても存在感があったのは、かの有名なOpus One。非常に強い果実味を持ちながらもタンニンは強すぎず、余韻はとても長い。パワーを持ったワインという印象を受けた。Clos Du Valの年代ものも年月を経てまろやかに仕上がりながらも、しっかりとフルーティな味わいを保っていて、非常に良い状態だった。しかし、ブラインドテストだったらこれを選んでいただろうと思われる私のお気に入りの一品は、Chateau Pichon Baron。なんとフランスワインだった。やはり、バラを思わせる香りの深みというか、華やかさを持っていた。

賞品に日本往復航空券も含まれる抽選会があり、写真のデキャンタ(80ドル相当)をゲットしてしまった。もとをとるどころか、非常にお得な素晴らしいワイン会だった。JALさん、ありがとう。

【今日の表現】
My wife's birth year was XXXX and I shared that vintage to celebrate the moment, and her hard work. 私の妻の誕生年はXXXXでその瞬間と日頃のがんばりを祝うためにそのビンテージを開けた。
Wines with heavy tannin content go well with roast meats and stews. This is because tannin in the wine reacts with proteins. タンニンを多く含むワインはローストした肉やシチューが良く合います。これはタンニンがプロテインと反応するからです。


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